9月から10月初旬は、もう「雨期」と呼んでいいのではないか

秋雨前線と秋晴れを考える50代男性と雨のゴルフ場 暮らし

先日、関東では台風の影響で、ほぼ一日雨が降っていた。楽しみにしていたゴルフも、天気予報を見て早めに中止を決めた。

仕方のないことだと分かっていても、最近は雨の日が多い。特に9月に入ると、週末の予定を立てても、秋雨前線や台風によって天気が崩れることが珍しくない。

梅雨には「雨の季節」という共通認識がある。しかし、9月から10月初旬にかけても、雨が続きやすい時期であることは、もう少し意識されてもよいのではないか。

いっそのこと、この時期を梅雨と同じように「雨期」と呼んだらどうだろう。

9月から10月初旬は、本当に雨が多いのか

これは単なる個人的な印象だけではない。

気象庁の東京の平年値を見ると、6月の平年降水量は167.8ミリ、7月は156.2ミリである。それに対して、9月は224.9ミリ、10月は234.8ミリ。東京では、梅雨の時期よりも9月と10月のほうが、平年の降水量は多い。

もちろん、毎年必ず秋のほうが雨が多いというわけではない。年によって台風の進路や前線の位置は異なり、天候にも大きな差がある。

それでも、9月から10月にかけては、夏の暑さが残る一方で、季節が秋へ移り変わる不安定な時期である。晴天が続くイメージとは裏腹に、まとまった雨が降りやすい季節なのだ。

参考:[気象庁「東京の平年値」]

秋雨前線と台風が重なる季節

この時期の天気を不安定にする大きな要因が、秋雨前線である。

気象庁は秋雨前線を、夏から秋への季節の移行期に日本付近に現れ、長雨をもたらす停滞前線と説明している。

夏のあいだ日本付近を覆っていた暖かく湿った空気と、北から南下してくる冷たい空気。その境目に前線ができ、同じ場所にとどまると、雨の日が何日も続く。

さらに、この時期は台風が日本付近を通過しやすい。台風が運んできた暖かく湿った空気が前線を刺激すると、雨が一気に強まることもある。

つまり、秋の長雨は、単に「秋だから雨が降る」という話ではない。夏と秋の空気が入れ替わる過程で、前線や台風が複雑に影響しているのである。

屋外の予定が多いから、雨の影響も大きい

9月から10月初旬は、屋外の行事が多い。

秋祭り、地域のイベント、スポーツ大会、旅行、そしてゴルフ。夏の暑さが少し和らぎ、外で過ごしやすくなるだけに、楽しみにしている人も多いだろう。

だからこそ、雨が続くと残念さも大きい。

祭りは簡単に延期できない。神輿や露店、出演者など、多くの人や業者が関わっているからだ。ゴルフも、数週間前から予定を調整していた休日が、雨によって消えてしまうことがある。

運動会も、以前は秋の風物詩という印象が強かった。しかし最近では、春に開催する学校も珍しくない。熱中症対策が大きな理由だろうが、秋の天候の不安定さも、開催時期を考える際の一つの要素になっているのかもしれない。

「秋だから晴れるだろう」と考えるより、「この時期は天気が崩れる可能性がある」と考えておいたほうが、予定には余裕が生まれる。

雨があるから、秋晴れがうれしい

ここまで雨の話を書いてきたが、秋の雨を悪いことばかりだとは思っていない。

雨が何日も続いたあと、久しぶりに青空が広がると、それだけで気分が明るくなる。空気は少し涼しくなり、夏の湿気が抜け、空が高く感じられる。

「秋晴れ」という言葉があるのも、雨の日が多いからなのかもしれない。

毎日のように晴れている時期なら、晴天を特別な言葉で呼ぶ必要はない。雨が続いたあとだからこそ、雲のない空や乾いた風が、いつも以上にありがたく感じられる。

ゴルフの予定が雨で中止になったあと、次の週末に晴れたとする。その日の喜びは、最初から晴天が続いていたときよりも大きいはずだ。

雨の季節だと分かれば、秋の過ごし方は変わる

9月から10月初旬を「雨期」と呼ぶことは、季節を悲観することではない。

屋外の予定には予備日を考える。旅行では雨の日の過ごし方を準備する。ゴルフなら、天気予報を確認しながら、無理に決行しない判断をする。

最初から雨の可能性が高い時期だと分かっていれば、予定が雨で変更になっても、必要以上にがっかりせずに済むだろう。

梅雨だけではない。日本には、秋にも雨の季節がある。

そう考えておけば、雨のあとに訪れる秋晴れを、今まで以上に楽しめるのではないだろうか。

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